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症例紹介
 
 Y.N.さん(当時50歳の男性)
 

 高岡市民病院外科部長であった巴陵宣彦先生が主治医で診ておられた患者さんの症例を紹介します。 ご多忙のなか、当時の患者さまのご経過を最もよく知る先生にご執筆して頂いたものを掲載致します。

 Y.N.さん(当時50歳の男性)は胃原発の悪性腫瘍で、胃内が癌に侵されたため、食物の通過もままならない状態であった。 内科医より一時的でよいので食事が摂れるようにしてくれないかと頼まれ、胃全摘術施行した。 前述したように、この手術は根治的手術ではなかったため、すべての癌を切除することは不可能で、腫瘍の約1/3は後腹膜に残存している感じであった。 私は当初余命3ヶ月くらいであろうと推測していた。

 術後よりPMU投与、ピシバニール1単位を8回投与した。 ご家族の希望で当時杏林大学に勤めておられた高山博士の開発した治療を入院中22週間、退院後も週一回の頻度で 治療を続行した。 術後は逆流性食道炎が強く、当科的にはそれに対する治療が主であった。

 2年後の検査で、総胆管結石が認められたため、胆嚢摘出術を施行した。 そのとき、腹腔内をよく観察したが、癌の再発は認められなかった。


 一時中断していた、高山博士の治療を再開し、現在も健康に暮らしておられます。
 
病理診断:Gastric ca. (Tubular adenocarcinoma)
       Borrman II (tub2, med, ssβ, INFβ, ly1, vo, ln+, PM−, DM−)
 肉眼的所見は噴門近くの体部小弯上に10x9cm大の不整形のBorrman II型の癌が認められ、食道にまで浸潤していた。 局所リンパ節に拇指末節大の転移があり、壁は肥厚していた。 リンパ管侵襲を認めるが、血管侵襲の方ははっきりとしなかった。
 切除胃の観察では腫瘍10x9cm、粘膜欠損領域10x5cm、潰瘍領域4x3.5cmであった。
 
 
 ほかに以下に挙げる症例はいずれも 当院で行われている同様の治療を行った結果、改善が認められた症例です。

 

 

症例: 72歳女性、胃噴門部癌(鶏卵大)の症例。

症例: 22歳男性、下腿骨肉種により下肢切断術後、肺に径20mmの肺転移が
            認められた症例。

症例: 55歳男性、肝臓に径10cm5cm3cm大の肝細胞癌が認められた症例。

症例:  57歳男性、血液検査でCA19-9が高値を示したため、精密検査を行ったところ、
            膵頭部に径20mm大の癌がみつかった症例。

 

 
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